銀歯はイヤだ!歯の詰め物を白くするメリット・デメリットとその費用

虫歯治療の中でも患者がいちばん気にするポイントとして「銀色の歯」があります。見た目が目立つ分、なるべく白く自然に見せたいですよね。今回は、銀歯が気になる方に向けて、白い詰め物にするメリットやデメリット、また、費用をご紹介します。

あわせて、銀色の歯のメリットもご紹介するので、歯科で治療をしてもらう際の参考にしてくださいね。

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「この銀歯は白くできないの?」と歯科医院の扉を叩く方は大勢います。たくさんの人が「なるべく自然な歯にしてほしい」という希望を持って来院しているのです。今回の記事では『かぶせ物』ではなく、銀色や白色の『詰め物』に焦点を当ててご紹介していきます。

少しだけの範囲に詰まっている詰め物ですら、銀色なだけできらりと光って不自然ですよね。見た目を気にして、大きな口を開けて笑えないなんていう人も少なくありません。快適な日常生活を送るためにも、見た目が気になるという悩みは早々に解決したいものです。

銀の詰め物のメリットとは?

すでに銀色の詰め物が入っている人は、白い詰め物に変えてみたいと思ったことはありませんか?また、今後の治療で銀歯になってしまうのが不安な方もいるでしょう。

そんな人のために、まずは銀色の詰め物のメリットについてご説明したいと思います。見た目が不自然で、少し目立ってしまう銀歯にもメリットが多く存在します。主に奥歯の詰め物に使用されている銀色の詰め物。専門用語で「インレー」と言います。

なぜ奥歯の治療後の詰め物にはインレーが推奨されるのかというと、理由はその強度にあります。白い詰め物にも種類があり、それによって強度も変わってくるのですが、どの詰め物よりも圧倒的にインレーの方が強いのです。

もちろん、それは「金属だから」。強い力のかかる奥歯には強度を優先して、インレーを入れることが一般的です。壊れることなく安心して食事を摂ることができる。歯科の学会ではいちばんに薦められていることです。また、費用面でもメリットが存在します。

インレーは保険適用の詰め物。保険が利くと安価に入れることができるのも魅力です。凡そ2000~3000円といったところですが、その他の治療や状態により値段が変わってくるので、気になるようだったら、その都度担当の医師に聞くのがベターだといえます。

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白い詰め物には種類があるの?

「やっぱり銀色はイヤだ!」という人には、白い詰め物を選択することをおすすめします。

しかし、一口に白い詰め物と言っても種類があるので、歯科医院に相談する前に知識として知っておいた方がよいでしょう。

今回は2種類の白い詰め物について紹介します。まずは、「コンポジットレジンインレー」です。「CRインレー」や「レジン充填」などとも呼ばれます。素材は、白いプラスチックです。保険の適用がされるので比較的安価ですが、強度に関してはいちばん弱いとも言えます。

そしてもう1つが、「セラミックインレー」。素材は陶器と考えてもらうのがわかりやすいかと思います。コンポジットインレーより強度が高いですが、保険適用になりません。ぞれぞれメリット・デメリットがありますので、費用と合わせて紹介していきます。

コンポジットレジンインレーのメリットとは?

コンポジットレジンインレーのいちばんのメリットはその手軽さです。型取りをすることなくその場で詰めてもらえるので、通院の回数が1度で済みます。治療の方法は、歯を削って形を整える→歯科用レジン材で形を作る→UVライトで硬化させる→形を整え・研磨をして終了といった具合です。

色味に関しても、数種類のレジン材の中から自分の歯に合った色を選ぶことができるので、希望通りの仕上がりになるでしょう。昔よりもレジン材の強度が上がっているので、かつて「これは銀歯じゃないと持たないね」と言われた歯でも、今はコンポジットレジンインレーで大丈夫といったパターンも多くあります。

気になる人は自分の歯でも大丈夫か相談してみましょう。

コンポジットレジンインレーのデメリットとは?

コンポジットレジンインレーのデメリットは強度の低さです。強く噛みあうような奥歯だと、治療してすぐに割れてしまうこともあります。手軽で安価な分、プラスチック素材なので仕方ないとも言われています。見た目を選ぶか強度を選ぶか、人それぞれといったところでしょう。

もう一つのデメリットとして、変色の可能性も挙げられます。こちらもプラスチック素材ならではのデメリットで、細かな傷が入りやすい素材なため、付いた傷の小さな隙間に茶渋やヤニなどの着色成分が入り込んでしまいます。

歯科医院に行き、研磨することで緩和されますが、どうしても避けられない欠点ともいえるでしょう。

コンポジットレジンインレーを詰める費用はどのくらい?

コンポジットレジンは保険適用の素材なので、比較的安価に治療することができます。削る大きさにもよりますが、大概が1本3千円以内で収まります。お財布にも優しいところが、歯科素材を考えるときのポイントでもありますね。

セラミックインレーのメリットとは?

セラミックインレーはメリットはその審美性の高さにあります。陶器素材の詰め物の為、表面がつるつるとしてとてもキレイです。コンポジットインレーよりも本物の歯に色味が近く、その透け感は一目見ただけでは本物の歯と見分けがつかないほどです。

耐久性にも長けているため、壊れにくいのも嬉しいポイントです。割れだけでなく、細かな傷も付きづらくなっています。強度はインレー>セラミックインレー>コンポジットインレーといった具合です。奥歯に入れても割れにくく、自然に見える白い詰め物、それがセラミックインレーです。

セラミックインレーのデメリットとは?

見た目が美しく耐久性にも長けたセラミックインレーですが、少なからずデメリットも存在します。まず、もしも割れてしまうことがあったら修復が利かないこと。セラミックインレーの治療は、型取りをして→技工士が陶器を削る→出来上がったものを歯科医院で接着するという流れになります。

その場で詰められる詰め物ではないため、もし割れてしまった時は、型を取り直して作り直し…ということになってしまいます。また、陶器はツルツルとした材質の為、歯科用セメントでの接着が弱いことも欠点として挙げられます。

この外れやすさは、年々改良されていくと言われていますが、まだ開発しきれていないことが現状です。

セラミックインレーを詰める費用はどのくらい?

セラミックインレーは保険が利かないために高額になります。歯科医院によって値段が違うので一概には言えませんが、1本あたり約3万~4.5万円くらいでしょう。見栄えや強度に見合った値段かどうかは、個人個人で考えることが違うのではないでしょうか。

こういった点も含めて、かかりつけの歯科医に相談することがベターだと言えます。

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